東寺「早朝特別拝観」体験ガイド|静寂と荘厳のひとときを

京都・東寺では、一般公開前の静かな朝に「早朝特別拝観」が開催されます。国宝の五重塔や通常非公開のエリアを案内付きで巡り、限定の御朱印と読経体験も。非日常を味わいたい人にぴったりのイベントです。

特別拝観とは何か

東寺は真言宗の総本山で、国宝・重要文化財の寺宝を多く擁します。早朝特別拝観では:

  • 静けさが残る朝の境内を案内付きで見学
  • 国宝「五重塔」の初層内部の見学(修復工事終了後可能に)
  • 通常非公開の「小子房(しょうしぼう)」の拝観、堂本印象の障壁画も含む
  • 金堂での「般若心経」の読経(4月実施分以降)
  • 朝限定の御朱印授与

これらすべてが、普段の拝観ではなかなか体験できない特別な内容です。

開催時期とスケジュール

項目内容
期間2025年9月~12月の限定日
開催日例9/15・9/23・9/28、10/5・10/12・10/19・10/28、11/3・11/9・11/15・11/23・11/29、12/3・12/6・12/14・12/20
時間7:30 ~ 8:30(所要約1時間)
集合時間7:25、東寺拝観受付前に集合

参加費・申込方法・定員

  • 料金:大人 5,000円(未就学児は無料)
  • 内容充実のため、拝観料が見直されています。
  • 申込期限:各回の 2日前の10:00までに予約が必要です。
  • 催行人数:2名以上~30名(1名申込可ですが、2名未満の場合は中止)
  • グループ申込制限:一度の申込は1~6名まで。6名以上は分けて申込む必要あり。

内容詳細

五重塔初層内部/金堂・講堂

修復が完了した五重塔の初層内部に入り、塔内部の構造や仏像などを間近で拝観できます。金堂と講堂でも通常拝観では見せない角度や仏像を案内付きでじっくりと。

小子房の障壁画

通常非公開の「小子房」も特別開放されます。堂本印象画伯による障壁画に触れる機会は限られており、この拝観の大きな魅力のひとつです。

般若心経の読経

早朝拝観の趣を深めるため、金堂内で「般若心経」一巻を読経する時間があります(4月以降の実施)。静かに耳を澄ませる体験は心を落ち着けてくれます。

限定御朱印

参拝の記念としてこの早朝特別拝観限定の御朱印が授与されます。普段とは異なる御朱印を求める方にも好評です。

アクセス・当日注意事項

  • アクセス:京都駅から徒歩約15分。市バス205系統「東寺道」下車徒歩約5分。
  • 支払い:当日拝観受付時に参加人数分を現金で支払う必要あり。
  • 遅刻不可:予約時間を過ぎると参加不可。必ず集合時間に遅れないようにしましょう。
  • 定員・キャンセル:2日前の10:00以降に催行人数に達しない場合は中止の連絡あり。予約可能人数なども確認を。

なぜこの拝観が特別か

  1. 静寂な朝:通常の拝観時間よりも観光客が少ないため、寺の空気をしっかりと感じられます。
  2. 普段見られない場所へアクセス:五重塔初層内部や小子房といった、通常非公開または制限されている場所へ入ることができる貴重な機会。
  3. 文化的・精神的な体験:読経という仏教文化の実践に触れ、寺院での時間を単なる観光以上のものにしてくれます。

まとめ

東寺の早朝特別拝観は、ただ「見る」だけではない、五感で寺を感じる時間を提供してくれます。荘厳な仏像、静かな堂内、早朝の澄んだ空気、そして限定の体験…すべてが「京都」を深く印象付ける思い出になるはず。

もし京都を訪れるなら、予定にこの特別拝観を入れてみてください。次の開催日を確認し、早めに予約することをおすすめします。

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